『Key Question~別に○○じゃなくたって~』第10回のゲストは書家の岸本亜泉さんです。
アート性のある書を生み出す傍ら、女性起業家の育成・サポートなど、マルチな活躍をされている亜泉さん。パワフルでハッピーオーラに溢れる女性に見えますが、実はここに至るまでの人生に、意外な経歴や心の葛藤があったようです。
今回は、亜泉さんが起業するまでのエピソードや、今のハッピーマインドを作る考え方などをお聞きしました。恒例のKey Questionも、かなり心に刺さるフレーズなので、ぜひ最後までお楽しみに♪
起きた瞬間から一日を諦めてた過去
(以下、岸本亜泉さん談)
今は毎日が楽しくて仕方ないのですが、昔は自分に自信がなくて冴えない毎日。朝起きた瞬間「どうせ今日もつまらない一日だろう」って、一日を諦めることから始めていました(苦笑)人の目を見て話せなかったし、引っ込み思案で、握手を求められても引いちゃうような感じでしたね。
筆ペンと出会った呉服屋の営業時代
そんな20歳の頃、ある呉服屋に就職して、営業の仕事をしました。実は呉服に詳しいわけでも、興味があったわけでもないんですが、「やるなら売上1番になりたい」って思って。
そこで思いついたのが、ハガキです。周囲と同じことをしていてもダメだから、名刺交換した相手に、お礼状を書くことを始めたんです。最初はボールペンで書いていました「出会っていただきありがとうございます」って。でも誰からもレスはなし。これじゃダメだ、もっと目立つお礼状にしなくちゃって思ったときに、隣の営業マンの席に筆ペンがあったんです。それで書いてみたら、かなり目立つ!手ごたえを感じて、すべてのお礼状を筆ペンで書くようになりました。だけど、それでも、誰からもレスはなかったんです……。
心をつかむ「心書」スタイルへ
「ハガキ自体は目立つはずなのに、どうして?」そう考えたところ、目立つだけじゃダメで、心に届くメッセージを書いていなかったことに気がつきました。だって私、「出会っていただきありがとうございます」なんて思っていなかったんですよ。
というか、“ありがとう”って何?“人に感謝する”ってどういうこと?って、よくわからなくなっちゃって。それから、自分の過去と向き合うようになりました。愛すること、愛されること、感謝すること、されること……etc. そういうことを知らずに大人になってしまったなって、気がつきました。
そんな風に、しっかり過去に向き合ったことによって、心に届く想いを書く「心書」スタイルが生まれたんです。お礼状には、まず相手の名前と、相手の心に届く本当の想いを綴るようにしました。そうして半年くらい経った頃、電話が鳴りやまないくらい、一気に売り上げが上がって!目標だった売上ナンバーワンになれました。
その後2,3回転職しましたが、筆ペンでハガキを書くことで、毎回ナンバーワンの成績を収められるようになりました。
妊娠を機に、書家として起業
書家として起業したきっかけは、妊娠でした。息子を妊娠したときに、初めて専業主婦になったんです。そうしたら、2カ月くらいで暇に耐えられなくなっちゃって!当時、沖縄の離島に住んでいたので、インターネットで自分の書を売り始めました。それが、書家として独立したはじまりですね。
また、起業して11年になりますが、どうやったら起業できるの?」って聞かれることがよくあったんです。それならこの11年で私が身につけた起業のノウハウを伝えようと、女性起業家の育成・サポートの活動もするようになりました。
女性は柔軟に変化していこう
女性が仕事をする上で、男性と張り合っちゃダメだなって思います。私もかつては、男性と同じ分量の仕事をしなくちゃって思っていたんです。だから、育児や自分に使う時間を削ってまで、仕事をして……結果的に身体を壊してしまいました。
女性って、ライフスタイルが変わるじゃないですか。だからその時々で、一番大切なものが何かをしっかり見極めて、優先順位をつけることが大切だなって気がつきました。古い価値観やルールはどんどん手放して、柔軟に変化していくことが、女性の幸せには大切ですね。
自分らしく生きる人がひとりでも増えたらいいな
書家、女性起業家の育成・サポート、SNSの発信など、どんな活動においても、ベースにあるのは
「自分らしく生きる人がひとりでも増えたらいいな」という想いです。私も人生を諦めてた過去があって、そこから今のように変わってきたから。
今は、目覚めた瞬間から「最高!」って思える毎日です!問題が起きても、それすら楽しめている。そう思うためには、幸せに妥協しないことですね。自分の幸せの舵は、他人に渡さないで、自分で取ることが大切だと思います。
本当は?
私からのKey Questionは
「本当は?」です。
これは昔から、私自身によく使っている質問で、
「本当はどうしたいの?」
「本当はどう思ってる?」
「本当はどう感じてるの?」
って2,3回繰り返して聞くようにするんです。そうすると、うわべの気持ちじゃなて、奥に隠れた本当の気持ちがちょっとずつ見えてくる。自分と向き合うときにも、人に対して意見を言うときも、毎日使っている質問なので、みなさんもよかったら実践してみてください。
別に○○じゃなくたっては
「別に規格外だっていいじゃない」です。
みんな、規格内に収まろうって考えちゃうけど、規格外だって全然いい!他人と違って、世の中と外れちゃっていいんじゃないって思います。
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