Ep.1(後半) “別に未来が見えなくたって!”【ゲスト・スド=キョ=コ】

Ep.1(後半) “別に未来が見えなくたって!”【ゲスト・スド=キョ=コ】

Key Question~別に○○じゃなくたって~、第1回はスタイリストのスド=キョ=コさんにお話を伺っています。

30歳からスタイリストの仕事をはじめて、たった4年間でで東京ドームや紅白歌合戦に出場する

芸能人のファッションを手掛けるまでになった、いま大活躍中のスド=キョ=コさん。

前半は、学生時代からスタイリストとしてデビューするまでの道のりについて、お話を伺いました。

後半は、いよいよスタイリストの仕事を始めてから、現在に至るまでの成功秘話です!

スタイリスト1年目の苦悩

(以下、スド=さん談)

スタイリスト1年目の30歳のときは、すぐに仕事をもらえなかったので、

コンビニでアルバイトをしながら作品撮りを続けてました。

その頃は、とにかくお金がなくて・・・コンビニで余ったものを食事にしていたくらいです。

本当に惨めで、「もう絶対あんな生活したくない!」っていう気持ちが、今でもモチベーションになってますね。

そんな生活をしていたある日、友達のスタイリストが行けない現場に、代理でいく機会があったんです。

WEBカタログのスタイリングで、1日1万6千円くらいの仕事でした。

それからその現場に頻繁に呼ばれるようになって、結局その仕事で月30万くらい稼げるようになったんです。

アッシュペーフランスの給料よりも上回ったので、金銭的には満足する額でした。

でも本当にやりたいのは、この仕事じゃない!

そう思って、もっとやりたい仕事がもらえるように営業をかけることにしたんです。

ファッション業界に見切りをつけ、美容雑誌へ

その後、自分がスタイリングしたブックを持って、雑誌編集者に営業に行きました。

でも、それが最悪で・・・。

4社くらい受けたんですけど、面接では決まって

「誰に付いてたんですか?」って聞かれるんですよ。

アシスタント経験のない私は、ぜんぜん相手にされない。

ファッション雑誌にとって、私のスタイリングどうこうよりも、誰のアシスタントをしていたかが大事だったんです。

これじゃダメだと感じたし、年齢的にも焦っていたのもあって、早々にファッション雑誌には見切りをつけました。

それから、自分の得意分野について改めて考えてみたんです。

よく考えてみると、自分は流行を取り入れたスタイリングよりも、

そのシチュエーションやテーマに合わせたスタイリングが得意ってことに気づいて。

そして、それが活かせるのは、「美容雑誌」だってピンときたんです!

結果的に、その勘は間違ってなかった。

美容系の雑誌編集者に営業に行ってみると、すごく反応がよくって!

そこから次々に仕事をもらえるようになったんです。

何十冊もある美容雑誌を網羅することを目標に、その年はがんばりましたね。

結局、1年ですべての美容雑誌でスタイリングすることができて、目標達成できました!

当時は月30万を目標にやっていたので、翌年は40〜50万を目標にしようと考えましたが、それだと美容雑誌だけでは届かない。

なので、また別の仕事がもらえるように、営業をかけることにしました。

2万円の仕事が100万円の仕事を連れてきた!

営業に行ったり、仕事を続けていたら、業界に少しずつ知り合いも増えてきました。

そんなある日、知り合いに

「2万円しか払えないんだけど、アイロンがけだけしてくれる子、キョ=コちゃんの知り合いにいない?」

って聞かれたんです。

ちょうどその日は、私自身の予定が空いていた日。

なので「私が行きます!」って言って、現場に行きました。

なんとそこで、過去にアッシュペーフランスで培った知識が大活躍するんです!

その現場では、服の他に、アクセサリーや靴などの小物の撮影も行われていました。

でもそこのスタッフたちは、誰も小物の見せ方がわからない人たちばかり。

そこで、

「こんな風にしてみたらどうですか?」

と、アッシュペーフランスのディスプレイで学んだ感覚で、小物を配置してみたら、すごくいい!って言ってもらえて!

アイロンがけのために行った現場だったんですが、思わぬ活躍ができました。

後日、その現場にいたアートディレクターの方が連絡をくださって、

「プロップス(小道具)のスタイリングできる?」と聞いてくれたんです。

やったことないけど、「できます!」って即答して、仕事もらっちゃいました(笑)

それがなんと、100万円くらいもらえるニッセンの表紙の仕事だったんです!

2万円のアイロンがけの仕事が、1回100万円の仕事を連れてきた!

今振り返ってみると、それはスタイリストとしての大きなターニングポイントだったと思います。

CDジャケット撮影で9人分のスタイリング

その後、ニッセンの仕事で知り合ったフォトグラファーの方から、CDジャケットのスタイリングに誘ってもらいました。

そこは、音楽業界の久々の現場。

過去にミュージシャンをしていたこともあって、とても肌に合っていると感じました。

それからまた、そのフォトグラファーの方が、9人の声優アイドルグループのスタイリングに誘ってくださったんです。

それがなんと、埼玉スーパーアリーナのコンサートのスタイリング!

もちろん受けましたよ(笑)

でも9人分のスタイリングって、本当に大変で!!

歌って踊る衣装だから、スタイリングも普通の雑誌の撮影とは違うし・・・。

あの頃がいちばん寝てなかったけど、やりがいはありましたね。

そのうち、そのグループのスタイリングを年間任されるようにもなって、

最終的には東京ドームのコンサートや紅白歌合戦まで、スタイリングさせてもらえたんです。

スタイリストとして活動してから約4年半。

気が付けば、そんな大きな仕事をいただけるようになりました。

目の前に巡ってくるものを一生懸命やる

振り返ってみると、ミュージシャン活動も、アッシュペーフランスへの就職も、無駄なことは1つもなくて、全てが“いま”繋がっていました。

ここまで、目の前に巡ってくるものを、ただ一生懸命やってきたから、来られたと思います。

手を抜いた仕事は何にもならないけど、一生懸命やったことは、次の何かを連れてきてくれるんですよね。

この先も、こだわりを持たずに、私の目の前に巡ってきてくれたものを一生懸命やっていきたいです。

そうしたら、また新しい未来が巡ってきてくれると思うので。

「別に未来が見えなくたって、目の前に巡ってくるものを一生懸命やればいい」

これが、私の思うことろです。

それと、もうひとつ。

漠然と変わりたいって思ってる人って、この先どうしようかなーって本気で考えてないんじゃないかって思うんです。

「このままじゃこの先、生きていけないかもしれない!」って、

多少自分を追い詰めて、真剣に考えることがないと、道は拓けない。

だから、今日最後に投げかけたいクエスチョンは、これですね。

「何が気に食わないの?」

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